2023年8月17日

エコキュートの延長保証は付けるべき？延長保証を付けなかった場合の修理費用も紹介

エコキュートは購入時にメーカー保証が付きますが、無償保証期間は1年～5年と短いです。そのため、メーカーや販売業者は無償保証期間が最大10年間に延長できる延長保証を提供しています。

ただし、延長保証は有償なので、加入する際にお金を支払うことになります。保証期間を最大10年間に延長するため、金額は30,000円前後と少なくありません。

そこで今回は、エコキュートの延長保証を付けるべきか、わかりやすく解説します。延長保証を付けるかどうかで迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートの延長保証とは？

エコキュートは購入時にメーカーの無償保証が付きます。次の表は、メーカーごとの無償保証期間をまとめたものになります。

上記の期間内に故障した場合、部品代や技術料、出張費などの修理費用が無料になる可能性があります。

延長保証は、上記の保証期間を最大10年間に延ばす有償保証です。加入すれば、メーカーの無償保証期間を過ぎても、同等の修理を受けられるようになります。ただし、すべての修理が無料になるとは限らないので注意しましょう。

結論から申し上げますと、エコキュートの延長保証は加入しておくことが望ましいです。

延長保証を付けたほうが良い理由は次のとおりです。

上記を順番に解説します。

エコキュートは電気と空気の熱でお湯を沸かす給湯器です。ヒートポンプユニットが空気を圧縮して生み出した高熱によってお湯を沸かし、貯湯タンクユニットで貯めておき、必要に応じて各所に給湯します。

お湯を沸かすための主なエネルギーが空気の熱のため、ほかの給湯器に比べてランニングコストが抑えられています。次の表は、同じ湯量を沸かした場合の年間ランニングコストをまとめたものです。

	エコキュート	電気温水器	ガス給湯器	石油給湯機
北海道電力エリア	約54,000円	約184,800円	約104,400円	約78,000円
東北電力エリア	約48,000円	約189,600円	約98,400円	約70,800円
北陸電力エリア	約42,000円	約166,800円	約112,800円	約70,800円
東京電力エナジーパートナーエリア	約37,200円	約158,400円	約73,200円	約81,600円
中部電力エリア	約25,200円	約100,800円	約81,600円	約67,200円
関西電力エリア	約20,400円	約87,600円	約75,600円	約63,600円
中国電力エリア	約43,200円	約176,400円	約108,000円	約67,200円
四国電力エリア	約44,400円	約193,200円	約93,600円	約66,000円
九州電力エリア	約20,400円	約84,000円	約102,000円	約64,800円
沖縄電力エリア	約27,600円	不明	約62,400円	約55,200円

実際のランニングコストは給湯器の性能や家族の人数によって異なりますが、ガス給湯器からエコキュートに買い替えることで年間50,000円前後の節約効果を得られます。

一般的に、エコキュートは10年～15年以上使用できる給湯器とされているため、10年間使用できれば約50万円の節約が可能です。しかし、途中で故障してしまえば、修理費用が発生し、場合によっては給湯器の買い替えも行うことになります。

エコキュートの節約効果を最大限得るためには、なるべく長く使い続けたほうが良いです。そのためには、延長保証に加入して、万が一の事態を防げるようにしておきましょう。

延長保証に入っておきたいもう1つの理由が、エコキュートの修理費用は高額になる可能性があるからです。次の表は、三菱エコキュートの修理費用の相場をまとめたものになります。

上記の修理費用は部品代、技術料、出張費などを含めた合計金額になります。故障の程度や箇所、修理内容によって金額は異なりますが、エコキュートの修理には最低でも約20,000円前後かかり、場合によっては100,000円以上します。

エコキュートの延長保証料金は10年間で30,000円前後です。10年間、故障やトラブルが1回も起きなければ余計な出費になりますが、加入していれば上記の修理費用を払わずに済む可能性があります。

そのため、エコキュートの延長保証に加入しておくことが望ましいです。

エコキュートの延長保証は2種類あり、メーカーが提供している場合と、エコキュートの販売業者が提供している場合があります。それぞれ、順番に解説します。

エコキュートのメーカーは有償の延長保証を提供しており、購入してから一定期間内に申し込むことができます。次の表は、メーカーの延長保証の概要をまとめたものです。