2026年1月26日
エコキュートの交換費用はいくら?工事費込みの相場と安く抑えるコツ

「急にお湯が出なくなってしまった」
「修理の見積もりを取ったら高額で、買い替えを勧められた」
毎日使うお湯のことですから、一刻も早く直したいと焦ってしまうものです。しかし、そこで一番気になるのは「結局、いくらかかるのか」という費用のことではないでしょうか。
結論から言うと、エコキュート交換の費用相場(工事費込み)は「35万円〜60万円」です。
これだけ価格に幅があるのは、選ぶ機種のグレードやタンクの大きさ、そして「誰に工事を頼むか」によって金額が大きく変わるからです。中には、相場より高い金額を請求してくる業者や、逆に安すぎる見積もりを出して手抜き工事をする業者も存在します。
この記事では、騙されないための「適正価格の目安」と、「少しでも安く、かつ安心して交換する方法」をわかりやすく解説します。焦って契約のハンコを押す前に、まずはこの相場とチェックポイントを確認してください。
【結論】エコキュート交換の費用相場はいくら?
エコキュートの交換にかかる費用は、本体の値段と工事の値段をすべて合わせて、「35万円から60万円くらい」が一般的な相場です。
「ずいぶん幅があるな」と思われるかもしれません。これには理由があります。家族の人数によって選ぶ「タンクの大きさ」や、お湯を沸かす「機能(給湯専用か、フルオートか)」によって、本体の値段が大きく変わるからです。
工事費込みの総額は「35万円〜60万円」
まず、チラシやメーカーのホームページを見る時の注意点をお伝えします。
カタログに載っている「定価(希望小売価格)」を見ると、80万円や100万円といった高い金額が書かれています。これを見て「こんなにお金は出せない」と驚かないでください。実際の販売価格は、そこから60%〜70%ほど値引きされるのが普通です。
逆に、チラシで「19万円!」といった激安価格が書かれていても、よく見ると小さな文字で「工事費別」「リモコン別」「脚部カバー別」と書かれていることがあります。これらを足していくと、結局は相場通りの35万円〜40万円になります。
そのため、値段を比べる時は、必ず「工事費や処分費、消費税を含めた総額」で判断してください。パッと見の安さだけに惹かれると、後から追加請求が来て予算オーバーになることがあります。
サイズ(容量)によって値段が変わる
エコキュートは、お湯を貯めるタンクの大きさ(容量)で値段が変わります。家族の人数に合ったサイズを選ぶことが、無駄な出費を抑えるポイントです。
【サイズ別の費用相場(工事費込み)】
| タンク容量 | 家族の人数 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 370リットル | 3人〜5人 | 35万円〜50万円 |
| 460リットル | 4人〜7人 | 40万円〜55万円 |
| 550リットル | 7人以上 | 50万円〜65万円 |
一般的な4人家族であれば、370リットルか460リットルを選びます。シャワーをよく使う家庭や、「お湯切れが心配」という方は、少し大きめの460リットルを選んでおくと安心です。サイズがワンランク大きくなっても、本体価格の差は3万円〜5万円程度です。
見積もりの内訳を知ろう!お金がかかる3つの要素
「総額でいくら」と聞くだけでなく、何にお金がかかっているのかを知っておくと、見積書を見た時に怪しい業者を見抜くことができます。
費用は大きく分けて、以下の3つの要素で構成されています。
【費用の計算式】
費用 = ①本体価格 + ②標準工事費 + ③追加工事費
それぞれ何にお金がかかっているのか、詳しく見ていきましょう。
1. 本体価格(タンクと室外機)
エコキュートの機械そのものの値段です。以下の部品がセットになっているか確認しましょう。
- 貯湯タンクユニット: お湯を貯める大きなタンク。
- ヒートポンプユニット: エアコンの室外機のような形をした、お湯を作る機械。
- 台所・浴室リモコン: お湯はりや温度設定をする操作パネル。
- 脚部カバー: タンクの足元の配管を隠すカバー(別売りのことが多いですが、セットになっているか要確認です)。
最新の「省エネ性能が高いモデル」や、2階や3階でもシャワーの勢いが強い「高圧タイプ」を選ぶと、本体価格は高くなります。逆に、自動のお湯はり機能がないシンプルな「給湯専用モデル」なら安くなります。
2. 標準工事費(職人さんの作業代)
古い給湯器を撤去し、新しいエコキュートを取り付けるための基本料金です。相場は10万円〜15万円程度です。
「工事費無料」と大きく書いている業者もいますが、それは本体価格の中に最初から工事費が含まれているだけです。タダで職人さんが動くことはありません。標準工事には、主に以下の作業が含まれます。
- 既存機器の撤去・処分: 古い給湯器(電気温水器やエコキュート)を運び出し、廃棄処分する費用。
- 設置工事: 新しいエコキュートを運んで水平に固定する費用。
- 配管・配線工事: 水やお湯、電気の線を繋ぐ費用。
- 試運転・説明: ちゃんとお湯が出るか確認し、使い方を説明する作業。
3. 追加工事費(古い配管の交換など)
ここが要注意ポイントです。見積もりの段階では分からず、現地調査(家に来て見てもらうこと)の後にプラスされる費用です。
すべての家でかかるわけではありませんが、以下のような特殊な条件の場合に追加料金が発生することがあります。
- 搬入経路が狭い: タンクが通れず、隣の敷地からフェンスを外したり、クレーンで吊り上げたりする場合。
- 基礎工事が必要: コンクリートの土台がひび割れていて、作り直しが必要な場合。
- 配管の交換: 古い配管が劣化していて、そのまま繋ぐと水漏れのリスクがある場合。
- お風呂が2階にある: 特殊な部品や工事が必要になることがあります。
悪質な業者は、工事当日になって「このままでは設置できない」と言って高額な追加料金を請求してくることがあります。必ず、契約前に現地調査をしてもらい、追加費用の有無を確定させておくことが身を守る術です。
どこに頼む?業者ごとの費用と特徴を比較
エコキュートの交換を頼める場所は、大きく分けて3つあります。それぞれ値段やサービスに特徴があるので、自分に合った依頼先を見つけることが満足度を高めるポイントです。
家電量販店・ホームセンター(安心だが少し割高)
近所の大型電気店やホームセンターのリフォームコーナーです。
- メリット: お店で店員さんと対面して相談できる安心感があります。独自のポイントが貯まることもあります。
- デメリット: 費用は相場より少し高めです。お店が窓口になり、実際の工事は下請けの工事業者へ依頼するため、中間マージン(仲介手数料)がかかるからです。また、下見や工事の日程調整に時間がかかることが多いです。
「多少高くても、名前を知っている大手企業に頼みたい」「買い物ついでに相談したい」という方に向いています。
ネット専門の販売店(最安値だが選び方に注意)
インターネットで「エコキュート 交換」と検索して出てくる専門業者です。
- メリット: 何といっても価格が安いです。店舗を持たず、全国から大量仕入れをしているため、家電量販店より10万円以上安いこともあります。また、在庫を持っていれば「最短翌日工事」など対応が早いのも魅力です。
- デメリット: どんな人が工事に来るか分かりません。中には「安かろう悪かろう」の手抜き工事をする業者もゼロではありません。
「とにかく費用を抑えたい」という方に向いていますが、ホームページに「施工事例(工事の写真)」がたくさん載っているか、悪い口コミがないかを確認する必要があります。
地元の電気屋さん・リフォーム店(早いが定価に近い)
昔からある街の電気屋さんや、水道設備屋さんです。
- メリット: 何かあった時にすぐに駆けつけてくれます。地域での評判を気にしているため、丁寧な仕事をしてくれることが多いです。
- デメリット: 大手に比べて仕入れ値が高いため、販売価格も定価に近くなる傾向があります。値引きはあまり期待できません。
「値段よりも、今後のお付き合いや困った時のスピード対応を優先したい」という方におすすめです。
少しでも安く交換するための3つのポイント
35万円以上もする大きな買い物ですから、少しでも出費は抑えたいものです。ここでは、品質を落とさずに費用を安く抑える3つのコツを紹介します。
在庫のある型落ちモデルを狙う
最新機能にこだわりがなければ、「型落ちモデル」がないか聞いてみましょう。
家電製品と同じで、新しいモデルが出ると、ひとつ前のモデルは値段が下がります。給湯性能にはほとんど差がないのに、数万円安く買えることがあります。業者が在庫処分をしたがっているタイミングなら、値引き交渉もしやすくなります。
複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
面倒でも、必ず3社以上の業者から見積もりを取りましょう。 これを「相見積もり(あいみつもり)」と言います。
1社だけだと、その金額が高いのか安いのか判断できません。A社は45万円、B社は40万円、C社は38万円、というように比較することで、適正価格が見えてきます。
また、他社の見積もりを見せることで、「B社さんは40万円でしたよ」と伝えると、対抗して値引きしてくれることもあります。電話やメールだけで概算を聞くのではなく、現地調査に来てもらって正確な見積もりをもらうのが確実です。
独自保証(10年保証)が含まれているか確認する
これは「安く買う」というより「損をしない」ためのポイントです。
エコキュートの寿命は10年〜15年ですが、メーカーの無料保証は通常1年〜2年しかありません。もし5年目や7年目に故障して部品交換になると、3万円〜10万円の修理代がかかることがあります。
そのため、販売店が独自につけている「延長保証(10年保証)」に加入することをおすすめします。
- 見せかけの安さに注意: 本体価格が激安でも、保証が別料金(+3万円など)だと総額は高くなります。
- おすすめ: 最初から「工事費込み・10年保証込み」の価格を提示している業者を選ぶと安心です。
交換時期のサインを見逃さないで
最後に、交換のタイミングについて触れておきます。エコキュートの寿命は一般的に10年〜15年と言われています。
設置から10年を過ぎていて、以下のような症状が出たら交換のサインです。
- エラーコードが頻繁に出る: リモコンに見たことのない英数字が表示され、リセットしても直らない。
- お湯がぬるい・足りない: タンクの設定はいっぱいなのに、すぐにお湯切れする。
- 水漏れや異音がする: タンクや室外機の周りが常に濡れている、運転中に変な音がする。
修理部品のメーカー保有期間は、製造終了から約10年です。10年以上前の機種だと、修理したくても部品がなくて直せないケースが多くなります。完全に壊れてお湯が出なくなると生活に支障が出るので、早めの検討をおすすめします。
まとめ:総額と保証のバランスを見て業者を決めよう
エコキュートの交換は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、値段だけで飛びつかず、内容をしっかり見極める必要があります。
【今回のまとめ】
- 費用の相場: 工事費込みで「35万円〜60万円」が目安。
- 内訳の確認: 「本体価格」+「標準工事費」+「追加工事費」の総額で比べる。
- 業者の選び方: 安さをとるならネット専門、安心をとるなら量販店や地元業者。
- 安くするコツ: 3社以上で比較し、10年保証がついている業者を選ぶ。
チラシやネット広告の「激安価格」は、本体だけの値段かもしれません。必ず見積もりを取り、「最終的にいくら払うのか」「保証は何年ついているか」を確認してください。
納得のいく価格と工事で、快適なバスタイムを取り戻しましょう。
































