2026年2月17日
エコキュートを15年使う秘訣は「水抜き」にあり!やり方と頻度を徹底解説

エコキュートを15年、20年と長く使い続けたいなら、結論からお伝えすると「年に数回の水抜き」が欠かせません。なぜなら、水抜きをすることでタンクの底に溜まった汚れを外に追い出し、機械が壊れる原因を元から取り除けるからです。
実際に、定期的にお手入れをしているお家では、10年以上経ってもお湯が綺麗で、故障も少なく済んでいるというデータがあります。作業そのものは5分ほどで終わる簡単なものなので、専門的な道具も必要ありません。今日からできる、エコキュートをいたわる習慣について詳しく見ていきましょう。
エコキュートの水抜きをしないとどうなる?隠れたリスクと寿命の関係
「お湯は毎日使っているから、中身は入れ替わっているはず」と思っていませんか?実は、タンクの中には私たちが気づかないうちに少しずつ汚れが溜まっていく仕組みになっています。まずは、お手入れをサボってしまうことで起きるトラブルについてお話しします。
タンクの底には「お湯のカス」や「不純物」がたまっている
水道水には、ごくわずかですがミネラル分や小さな砂のような不純物が含まれています。エコキュートは大きなタンクの中にお湯を貯めておくため、これらの不純物が重力によって少しずつ「底」に沈んでいきます。
毎日お湯を使っていても、タンクの底の方にある水はなかなか動きません。そのため、数年も放っておくと、底の方にはドロドロとした「お湯のカス」が沈殿してしまいます。これが溜まり続けると、機械にとってあまり良くない状態になってしまいます。
汚れが配管に詰まると故障や熱効率ダウンの原因に
タンクの底に汚れが溜まったままになると、その汚れが配管(水の通り道)に入り込んでしまうことがあります。
配管が詰まりかけると、お湯を温めるのに余計なパワーが必要になり、電気代が少しずつ上がってしまう原因になります。さらに、センサーなどの細かい部品に汚れがつくと、正しく温度を測れなくなり、急に「お湯が出ない!」という故障につながる恐れもあります。早い段階で汚れを流し出すことが、高い修理代を払わずに済むコツです。
お風呂のお湯が臭う?清潔さを保つための唯一の方法
「最近、お風呂のお湯から少し変な臭いがする」「なんだかお湯が濁っている気がする」という場合、タンクの中の汚れが原因かもしれません。
私たちは毎日そのお湯で体を洗ったり、顔をすすいだりしています。目に見えないタンクの底を綺麗にできるのは、水抜きという作業だけです。家族全員が気持ちよくお風呂に入るためにも、半年に一度のリセットは健康的な暮らしに繋がります。
誰でも5分で終わる!エコキュートの水抜き手順をわかりやすく解説
「機械を触るのは怖い」という人でも大丈夫です。エコキュートの水抜きは、決まった順番でレバーや栓を動かすだけで、誰でも安全にできます。
作業前に必ずチェック!用意するものと安全のための準備
水抜きをする前に、まずは足元が濡れても大丈夫な格好になりましょう。特別な道具はいりませんが、軍手があると滑りにくくて安心です。また、タンクの近くにある「カバー」を外す必要があるため、取扱説明書をチラッと見ておくと、どこに何があるかすぐわかります。
ステップ1:電源(漏電遮断器)を切る・逃し弁を開ける
まずは安全のために、エコキュートの横側にある「漏電遮断器」というスイッチを「オフ」にします。これで機械が一時的に止まります。
次に、タンクの上の方にある小さな窓を開けると「逃し弁」というレバーがあります。これを手前に起こしてください。「シュー」という音がして、タンクの中の圧力が抜けていきます。これをしておかないと、次のお湯を出す作業がうまくいきません。
ステップ2:排水栓を開けて汚れを流し出す
いよいよ汚れを出す作業です。タンクの下の方にある「排水栓(はいすいせん)」というツマミをゆっくり回して開けます。
すると、排水溝から水が勢いよく出てきます。最初は透明に見えるかもしれませんが、1分から2分ほど出しっぱなしにすることで、底に沈んでいた不純物が一緒に流れ出ていきます。このとき、お湯はとても熱くなっていることがあるので、直接手で触れないように気をつけてください。
ステップ3:元に戻して正常に動くか確認する
汚れを出し終わったら、開けたものを順番に閉じていきます。ここを忘れると、お湯が貯まらなくなってしまうので丁寧に行いましょう。
まずは、開けていた「排水栓」をしっかり閉めます。次に、上にあった「逃し弁」のレバーを元の位置(下向き)に戻します。最後に、電源である「漏電遮断器」を「オン」にすれば作業完了です。しばらくして、キッチンや洗面所の蛇口からお湯がきちんと出るか確認してください。最初は空気が混ざって「ボコボコッ」と音が出ることがありますが、しばらく出し続ければ安定します。
水抜きはいつやるべき?理想の頻度とベストなタイミング
エコキュートを長持ちさせるための水抜きですが、毎日やる必要はありません。無理なく続けられるペースを知っておきましょう。
半年に1回、あるいは季節の変わり目に行うのがベスト
理想的な頻度は、半年に1回程度です。例えば「春」と「秋」など、外での作業が気持ちいい季節を選んで行うのがおすすめです。
1年も放っておくと、タンクの底の汚れが固まってしまい、水抜きをしても流れにくくなることがあります。5分で終わる作業ですから、カレンダーに印をつけて定期的に行うようにしましょう。
大掃除のついでに!「忘れない仕組み」を作るコツ
「ついつい忘れてしまう」という方は、何か別の習慣とセットにするのが賢いやり方です。例えば、年末の大掃除のメニューに組み込んだり、半年に一度のフィルター掃除と同じ日に行ったりすると、忘れずに済みます。また、エコキュートの設置業者さんから定期点検の案内が届くタイミングで、「自分でも水抜きをしておこう」と思い出すのも良い方法です。
冬場の凍結防止や長期不在時の水抜きはやり方が違う?
普段のメンテナンスとしての水抜きとは別に、トラブルを防ぐために行わなければならない特殊なケースがあります。
マイナス気温になる夜に備えた「凍結予防」の知識
雪が降るような寒い日は、配管の中の水が凍って膨らみ、パイプが破裂してしまうことがあります。これを防ぐために、一部の水をあらかじめ抜いておく「水抜き」が必要です。
ただし、最近の機種には「凍結予防運転」という機能がついています。お風呂の残り湯を循環させて凍らせないようにする仕組みです。寒い地域に住んでいる方は、お風呂の水を抜かずに貯めたままにしておくことが、最大の凍結対策になる場合もあります。
1週間以上家を空けるときにタンクを空にするべき理由
旅行や出張などで長く家を空けるときも、注意が必要です。1週間以上お湯を使わないと、タンクの中の水が古くなり、雑菌が繁殖しやすくなります。
「帰ってきたらお湯が臭う」という事態を防ぐために、長期間使わないときは思い切って中の水を全部抜いておくことが推奨されています。帰宅後にまたお湯を貯める手間はかかりますが、清潔で安全なお湯を使うためには欠かせないステップです。
水抜きと一緒にやっておきたい!効果バツグンの追加メンテナンス
せっかく外に出てエコキュートを触るなら、あと数分だけ時間をかけて、さらに寿命を伸ばすお手入れをしてみませんか。
お風呂の配管洗浄機能との組み合わせ
タンクの中だけでなく、タンクとお風呂をつなぐ「配管」も汚れます。市販されている洗浄剤を使って、追い焚き配管の中を掃除しましょう。
タンクの水抜きで「大元の水」を綺麗にし、配管洗浄で「通り道」を綺麗にする。このダブルのお手入れをすることで、新品のときのような透明感のあるお湯をずっとキープできます。
ヒートポンプ周りの掃除で電気代をさらに節約
エコキュートの隣にある、エアコンの室外機のような機械が「ヒートポンプ」です。ここが空気を吸い込んでお湯を作ります。
ヒートポンプの周りに落ち葉が詰まっていたり、近くに荷物が置いてあったりすると、空気をうまく吸い込めず、余計な電気代がかかってしまいます。水抜きのついでに周りをサッと掃除して、風通しを良くしてあげるだけで、省エネ性能をしっかり発揮できるようになります。
失敗しないために!水抜き作業中にやってはいけない禁止事項
良かれと思ってやったお手入れで、逆に故障させてしまっては意味がありません。以下のことには気をつけましょう。
| 禁止事項 | 理由 | 対策 |
|---|---|---|
| 無理な力での操作 | 部品が割れる恐れがある | ゆっくり丁寧に動かす |
| 電源を入れたまま排水 | 故障の原因になる | 必ず遮断器をオフにする |
| 沸き上げ直後の作業 | 火傷の危険がある | お湯が少ない時に行う |
特に、プラスチックの部品は太陽の光などで弱くなっていることがあります。力を入れすぎず、優しく扱うのがコツです。
まとめ:エコキュートの水抜きを習慣にして10年後も快適なお風呂を楽しもう
今回の内容を振り返ります。
エコキュートを長持ちさせる秘訣は、何と言っても定期的な「水抜き」にあります。タンクの底に溜まる不純物を定期的にリセットすることで、機械の負担を減らし、清潔なお湯を保つことができます。
たった5分の作業が、10年後の大きな修理代の差になって現れます。最初は少し緊張するかもしれませんが、一度やってみれば驚くほど簡単だと気づくはずです。
もし自分でやるのがどうしても不安な場合は、無理をせず信頼できる専門の業者さんに相談してみるのも良いでしょう。プロの作業を一度見せてもらえば、次からは自信を持って自分でできるようになります。今日から「水抜き習慣」を始めて、快適で家計に優しいエコキュートライフを長く楽しんでいきましょう。
































