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2024年1月20日

給湯省エネ2024事業とは?補助金額がアップするおすすめのエコキュートも紹介

給湯省エネ2024事業とは?補助金額がアップするおすすめのエコキュートも紹介

給湯省エネ2024事業とは、省エネ性能の高い給湯器を導入する際に補助金が給付される制度です。2023年にも同様の補助金制度はありましたが、2024年版では基本額が増えており、条件を満たすと補助金額がさらにアップします。

そこで今回は給湯省エネ2024事業で補助金額がアップする条件や、おすすめのエコキュートなどを紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。

給湯省エネ2024事業とは?

給湯省エネ2024事業とは、経済産業省資源エネルギー庁が2024年に開催を予定している補助金制度です。

新築住宅の取得者や既存住宅の住宅所有者などが、「給湯省エネ事業者」と契約して、一定の性能を満たす高効率給湯器を導入した場合に補助金を受け取ることができます。

給湯省エネ2024事業の主な概要は以下のとおりです。

概要
補助対象となる方 対象機器を設置する住宅の所有者や賃借人などの方で、給湯省エネ事業者と契約して購入、あるいはリース契約を結ぶ方
補助対象となる住宅 新築住宅、あるいは既存住宅
対象となる期間 2023年11月2日~2024年12月31日までに着工した機器
対象となる機器 一定以上の性能を有しているエコキュートやハイブリッド給湯器、エネファーム
補助額 機器によって基本額は異なる
機器の性能によっては加算される
撤去した機器によっては加算される
注意事項 特定の補助金制度と併用する際は注意が必要
2023年の給湯省エネ事業の交付を受けた機器は対象外
財産の処分に制限があり、事務局の調査に協力する

簡潔にまとめると、給湯省エネ2024事業は住んでいる家や、これから住もうとする家にエコキュートやハイブリッド給湯器などを導入しようとする場合に補助金が貰える制度です。

最大の特徴は、前年の同事業に比べて補助金額が増えたことになります。

給湯省エネ2024事業の補助金額は?

給湯省エネ2024事業では、次の給湯器に補助金が給付されます。

概要
エコキュート ヒートポンプ技術でお湯を沸かし、省エネルギー法に基づく年間給湯保温効率/年間給湯効率が一定以上の対象機器
ハイブリッド給湯器 ヒートポンプ給湯器とガス温水給湯器を組み合わせており、年間給湯効率が108%以上のもの
エネファーム 都市ガスやLPガス等から水素を作り、水素と空気中の酸素の化学反応により発電でき、FCAが公表している登録機器リストの製品

エコキュートの場合は、年間給湯保温効率や年間給湯効率が次の2025年度目標の区分における基準値以上となっている機種が対象です。

区分名 想定世帯 貯湯缶数 貯湯容量 仕様 2025年度目標基準値
A 少人数 一般地 3.0
B 寒冷地 2.7
C 標準 一缶 320L未満 一般地 3.1
D 寒冷地 2.7
E 320L以上550L未満 一般地 3.5
F 寒冷地 2.9
G 550L未満 一般地 3.2
H 寒冷地 2.7
I 多缶 一般地 3.0
J 寒冷地 2.7

上記の区分における基準値を超えたエコキュート1台につき、基本額として8万円が支給されます。同一の住宅に2台まで設置可能なため、風呂場が2つある住宅では合計16万円の補助金を受け取ることが可能です。

また、給湯省エネ2024事業では、条件を満たすことで補助金をアップできます。

給湯省エネ2024事業で補助金額がアップする条件

給湯省エネ2024事業において、エコキュートの補助金の基本額は1台につき8万円です。

しかし、次の性能加算額と撤去加算額が加算されれば、補助金額が増える可能性があります。

エコキュートの補助金額
性能加算額 Aを満たした場合:2万円/台
Bを満たした場合:4万円/台
AとBの両方を満たした場合:5万円/台
撤去加算額 蓄熱暖房機の撤去:10万円/台
電気温水器の撤去:5万円/台

それぞれ、順番に解説します。

性能加算額の条件

性能加算額とは、年間給湯保温効率や年間給湯効率が2025年度目標の区分における基準値以上となっている機種のなかで、次の条件を満たしている機種に対して加算される補助金です。

内容 加算額
A インターネットに接続できる機種で、天気予報や日射量予報と連動して昼間に沸き上げをずらす機能を持っている 2万円/台
B CO₂の排出量が少なく、補助要件下限の機種と比べて性能が高いか、おひさまエコキュートを購入する 4万円/台

Aを満たしていれば補助金額が2万円アップするため、基本額と合わせて10万円です。Bを満たしていれば補助金額が4万円アップするため、基本額と合わせて12万円になります。

AとBを両方満たしていればエコキュートの場合は5万円アップするため、補助金額は合計13万円です。

エコキュートの工事費込みの相場は40万円~70万円となっているため、合計13万円の補助金が貰える可能性がある給湯省エネ2024事業はおすすめです。

撤去加算額の条件

撤去加算額とは省エネ性能の高い給湯器への買い替え時に、特定の住宅設備を撤去した場合に増える補助金です。

蓄熱暖房機を撤去した場合は1台につき10万円、電気温水器の場合は1台につき5万円アップします。

つまり、電気温水器からAとBの条件を満たしているエコキュートに買い替えた場合は、合計で18万円の補助金を貰える可能性があると覚えておきましょう。

性能加算額の条件をすべて満たしているおすすめのエコキュートは?

性能加算額のAとBの条件は以下のとおりです。

内容
A インターネットに接続できる機種で、天気予報や日射量予報と連動して昼間に沸き上げをずらす機能を持っている
B CO₂の排出量が少なく、補助要件下限の機種と比べて性能が高いか、おひさまエコキュートを購入する

給湯省エネ2024事業の補助金の対象になる機種で、上記AとBの両方を満たしており、基本額と性能加算額の合計13万円を受け取れるエコキュートは、基本的に最新機種のハイグレードモデルです。

なかでも、次のエコキュートは補助金の対象機種で、AとBの両方の条件を満たしており、メリットも兼ね備えているためおすすめです。

  • 三菱のSRT-P466UB
  • パナソニックのHE-JPU46LQS
  • ダイキンのEQ46XFFPV
  • 日立BHP-FV46WD
  • コロナのCHP-HXE37AZ1(2024年5月発売予定)

上記を順番に解説します。

三菱のSRT-P466UB

三菱は最上位モデルのPシリーズ、ハイグレードのSシリーズ、ZEH住宅向けのEXシリーズ、シンプルベーシックのAシリーズがあり、SRT-P466UBはPシリーズの機種になります。

Pシリーズの最大の特徴は、マイクロバブルで湯冷めしにくく、お肌に潤いをプラスできる「ホットあわー」機能に対応していることです。専用の別売部品を装着すれば、細かい泡が全身を包み込み、入浴後も温かさが持続します。

また、深紫外線採用のUV-LEDユニットを搭載しており、ふろ配管を通るお湯に深紫外線を照射して菌の除菌効果を期待できる「キラリユキープPLUS」も搭載しています。

ほかにも、マイクロバブルによって自動的に配管を掃除する「バブルおそうじ」や残り湯の熱を利用して効率良くお湯を沸かす「ホットりたーん」など、便利な機能も搭載されています。

販売価格は高いですが、優れた機能と性能を有しているエコキュートです。

パナソニックのHE-JPU46LQS

パナソニックはほぼすべての機種で性能加算額の条件のAを満たしていますが、Bも満たしている機種は最高位モデルのJPシリーズとFPシリーズ、Cシリーズのみで、HE-JPU46LQSはJPシリーズの機種です。

JPシリーズは「ウルトラ高圧」タイプとなっており、水圧が業界でもトップクラスに高く325kPaあります。高体圧貯湯タンクにより、勢いが強いシャワーを浴びることが可能です。

また、センサーが人の出入りに気づいて最適なエコを考える「AIエコナビ」や、節水と省エネを実現できる「リズムeシャワープラス」、お風呂の残り湯の熱を有効活用する「ぬくもりチャージ」など、省エネ機能が充実しています。

HE-JPU46LQSは最大20畳の部屋まで床暖房が可能となっているため、お湯を使った床暖房に興味がある方は検討してみましょう。

ダイキンのEQ46XFPV

ダイキンのエコキュートで給湯省エネ2024事業の対象となる機種はXシリーズとおひさまエコキュートのみです。そのなかで、AとBの両方が該当するのは、おひさまエコキュートのEQ46XFPVとEQ37XFPVです。

おひさまエコキュートとは、太陽光発電システムとの連携が前提となっており、日中に発電した電力の余剰分でお湯を沸かします。

日中にお湯を沸かすため、外気温は夜間よりも高いためより必要となるエネルギーが少なくなり、沸かしたお湯の放熱ロスが減少するなど、一般的なエコキュートよりもランニングコストがお得になります。

また、ダイキンのおひさまエコキュートは別売りの専用アダプターを装着すれば「ウルトラファインバブル」が利用可能です。

記事執筆時点では、おひさまエコキュートは東京電力の「くらし上手」のみ対応しています。そのため、太陽光発電システムを導入しており、東京電力管内の方しか購入できない機種ではありますが、条件を満たしている方はチェックしてみましょう。

日立のBHP-FV46WD

日立のエコキュートのなかで性能加算額のAとBの両方を満たしているのはBHP-FV46WDとBHP-FV37WDのみです。両方とも、日立のみで販売されている「水道直圧給湯」タイプになります。

通常のエコキュートはヒートポンプユニットがお湯を沸かし、貯湯タンクユニットで溜めておいて必要に応じて各所に給湯します。

しかし、日立の「水道直圧給湯」は貯湯タンクユニットで溜めておいたお湯の熱で水道水を温めて各所に給湯する仕組みです。

水道水の水圧をそのまま利用できるため水圧が強く、不純物が含まれている地域でも設置しやすいなどのメリットがあります。

また、深紫外線による除菌効果を期待できる「きらりUVクリーン」や別売り部品を装着することでマイクロバブルが噴き出す「シルキー快泡浴」などの便利な機能も搭載されています。

シャワーやお湯はりの水圧にこだわりたい、あるいは一般的なエコキュートでは設置できない場所に暮らしている方は、日立の「水道直圧給湯」タイプがおすすめです。

なお、日立のエコキュートでAを満たすためには、WLAN接続用アダプターが必要なので、忘れずに購入しましょう。

コロナのCHP-HXE37AZ1

コロナは、2025年度の省エネ基準に対応した2024年モデルを2月から販売する予定です。新型コンプレッサーの採用や沸き上げ制御の改良により新基準を達成しており、給湯省エネ2024事業の対象機器になります。

新機種のなかでAとBの両方を満たしているのは、CHP-HXE37AZ1やCHP-HXE46AZ1などのプレミアムエコキュートです。

コロナのプレミアムエコキュートは「高圧力パワフル給湯」や「高温さし湯」などの生活に役立つ機能を搭載しています。

ほかのメーカーの機種に比べると機能数は少ないですが、販売価格が抑えられている傾向があるため、エコキュートをお得に購入したい方におすすめです。

なお、コロナのエコキュートで性能加算額のAを満たすためには、無線LAN対応インターホンを選択しましょう。

まとめ

以上が、給湯省エネ2024事業で補助金額がアップする条件の解説になります。基本的に、主要メーカーの最上位モデルならAとBの両方を満たすことができ、合計13万円の補助金を受け取れる可能性は高いです。

また、エコキュートは定期的に新モデルを販売しております。本記事で紹介したおすすめエコキュートは記事執筆時点での機種で、タイミングによっては2024年モデルが販売されている可能性もあるため、購入時には販売業者に相談してみると良いです。

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