2024年2月23日
ルールを守れば大丈夫!エコキュートで入浴剤を楽しもう
エコキュートと入浴剤は相性が悪いと聞いて、買い替えをためらっている方もいるでしょう。しかし、それは誤解です。ルールを守りさえすれば、エコキュートでも入浴剤は楽しめるのです。
ここではエコキュートで入浴剤を使うルールや、より安心して使う方法、最新機種に搭載されている入浴剤代わりの機能、マイクロバブルについて解説しています。
エコキュートで入浴剤を楽しむルールとは
エコキュートで入浴剤は楽しめないとか、フルオートタイプでは厳禁だという話が広まっていますが、それは大きな間違いです。エコキュートでも入浴剤は楽しめますし、それはフルオートタイプでも変わりません。
とはいえ、入浴剤なら何でも使えるわけではありません。ただ一つのルールを守って、エコキュートでもバスタイムを楽しみましょう。
メーカーがすすめる入浴剤を使う
エコキュートで入浴剤を楽しむための、ただ一つのルールとは「メーカーがすすめる入浴剤を使う」ということです。これさえ守れば、フルオートなどタイプの違いも気にせず、入浴剤入りのバスタイムを楽しめます。
「メーカー名(三菱など)」「エコキュート」「入浴剤」を入力してWebで検索するか、取扱説明書を参照して、メーカーがすすめる入浴剤をチェックしてください。
より安心してエコキュートで入浴剤を楽しむ方法
推奨の入浴剤を使えばいいとはいえ、メーカーによってはややこしい表記も見られます。
推奨ではない入浴剤を誤って入れた場合を想像して、不安を感じる方もいることでしょう。
そんな方にまず知って欲しいのは、エコキュートが壊れてしまうのは、入浴剤の誤使用を続けた場合ということです。1回の誤使用くらいで、エコキュートが壊れる可能性は低いです。
加えて以下のポイントを押えれば、入浴剤によるトラブルは避けられます。
「追い焚き」機能を使わない
入浴剤がエコキュートを故障させるのは、推奨されない成分がポンプや配管などを傷めるからです。入浴剤を含むバスタブのお湯がエコキュート内部へと循環しなければ、ポンプなどが故障することはありません。
入浴剤の成分がエコキュート内部を循環するのは、フルオートタイプに搭載されている「追い焚き」機能を使ったときのみです。つまり追い焚き機能が付いていない、セミオートタイプや給湯専用のエコキュートなら、入浴剤で故障する心配はありません。
入浴剤の成分に注目する
メーカーが推奨する入浴剤はそれぞれ異なりますが、推奨されない成分はある程度共通しています。推奨されない成分を含む入浴剤を避ければ、より安心してエコキュートのバスタイムを楽しめます。
メーカーが推奨しない入浴剤を使って起こるのは、以下の4つの不具合です。
- 循環フィルターの詰まり
- 配管内の湯あか付着
- 内部センサーの誤動作
- 金属部分の腐食
どのような成分が、エコキュートにどのような不調をもたらすかを見ていきましょう。
【にごり成分、とろみ成分、パウダー成分】
上記の成分が入っているとパッケージにある入浴剤は、エコキュートでの使用は避けた方が無難です。循環フィルターの詰まりや、配管内の湯あか付着を引き起こします。たとえば三菱のエコキュートは、花王・バブは使えますが、にごり成分入りの「バブ for SKIN」は使えないとしているのです。
「循環フィルター」とは、フルオートタイプのエコキュートのみにあるものです。バスタブ内のお湯をエコキュートへと循環させる際に通過させるもので、銀色か白色のカバーをかぶせられています。循環フィルターの掃除については、後の解説を参考にしてください。
ここでいう「配管」とは、エコキュートの貯湯タンクとバスタブをつなぐパイプのことで、入浴剤の成分が通過します。入浴剤の成分は湯あかとなり配管内に残るので、定期的な洗浄が必要です。後で解説している方法を参考にしてください。
【固形物】
植物の葉や茎、根など、水に溶けない固形物が配合された入浴剤は、エコキュートでの使用は避けましょう。たとえば生薬入りと表記のある入浴剤の多くは固形物を含んでおり、循環フィルターの詰まりを引き起こします。
循環フィルターが詰まると温度センサーの効きが悪くなるほか、エコキュート本体の故障につながります。
【発泡成分】
炭酸の働きで血行を良くするタイプの入浴剤も、エコキュートは苦手にしています。ヒートポンプ内部にあるセンサーの誤作動を引き起こす可能性があるからです。
多くのメーカーがツムラ・バスクリンの使用を推奨していますが、同ブランドが販売する「発泡の素」は加えないでください。
ヒートポンプ内には温度や圧力などのセンサーがもうけられています。センサーが誤作動を起こすと効率的な運転の妨げとなるほか、エコキュート本体の故障を引き起こします。
【硫黄、酸、アルカリ、塩分】
配管など金属部品の腐食を引き起こす、硫黄や酸、アルカリ、塩分を含む入浴剤は、エコキュートでの使用は避けたほうが無難です。購入前に成分表示をチェックしてください。
配管など金属部分の劣化は、水漏れなどの故障につながります。高額な修理料金がかかるほかエコキュートの寿命を縮めるので十分に注意してください。
使用後は「自動配管洗浄」を機能させる
ダイキン、日立、パナソニックのエコキュートは、入浴剤の使用後は自動配管洗浄を使うよう求めています。自動配管洗浄とは、バスタブ内のお湯をエコキュート内に循環させる配管を、新しいお湯で洗い流す機能のことです。
使い方はメーカー、機種により異なるので取扱説明書を参照し、入浴剤の使用後は忘れずにおこなうよう習慣づけてください。
使用後はシャワーでよく洗い流す
入浴剤の使用後はバスタブ内をシャワーでよく洗い流すよう求めているのは、三菱のエコキュートです。理由は入浴剤の成分によりすべりやすくなり危険だからとか。
三菱のエコキュートに限らず、足をすべらせるなど入浴剤の使用は思わぬ事故につながりかねないことを意識しておくとよいでしょう。
複数の入浴剤を混ぜて使わない
日立、パナソニックのエコキュートでは、複数の入浴剤を混ぜて使うことを禁じています。理由は入浴剤の成分が想定している量を上回り、配管などを傷める恐れがあるからです。
同様のことは他のメーカーでも起こりうるので、エコキュートを長く使い続けるためには、複数の入浴剤を混ぜての使用は避けてください。
また規定量以上の入浴剤の使用も、同様のトラブルを引き起こしかねないので、バスタブの湯量にあった入浴剤を使用してください。
エコキュート非推奨の入浴剤を使ってしまったら?
エコキュートで入浴剤を使用するには、メーカーが推奨するものを使うという、一つのルールを守るだけです。とはいえ、メーカーが推奨する入浴剤ブランドの新製品を使ってみたら、非推奨の成分が含まれていたなどのトラブルは起こりがちです。
1回くらいの使用で、配管などが取り返しのつかないダメージを受けるとは考えにくいものの、メーカー非推奨の入浴剤をエコキュートで使ってしまったら、念のために以下の手当をおこなってください。
ふろ掃除をおこなう
入浴剤に含まれる非推奨の成分がバスタブ内に残らないよう、ふろ掃除をおこなってください。とはいえ、特別な薬剤などを使う必要はありません。入浴剤を使わなかった時とは、気持ち丁寧に掃除をおこない、非推奨の入浴剤成分を洗い流してください。
循環フィルターを掃除する
気持ち丁寧にバスタブを掃除する一方で、念入りにおこないたいのは循環フィルターの掃除です。循環フィルターとはフルオートタイプのエコキュートにある、バスタブ内のフィルターのことです。
カバーを外して中のフィルターを水洗いした後に、歯ブラシなどで軽くこすってください。
循環フィルターは入浴剤の成分だけでなく、汚れもたまりやすい箇所です。非推奨の入浴剤を使った時だけでなく、定期的に週1回くらい掃除すると、エコキュートの故障を防げます。
薬剤で配管洗浄をおこなう
入浴剤に含まれる非推奨の成分が残らないよう、バスタブとエコキュートの貯湯タンクをつなぐパイプを、薬剤を用いて洗浄してください。非推奨の入浴剤を使用していなくても、薬剤を用いた配管洗浄を半年に1回程度おこなえば、エコキュートの故障を防げます。
配管洗浄に使う薬剤で、ダイキンや日立、東芝のエコキュートで推奨されているのはジョンソン・ジャバ1つ穴用ですが、たとえばコロナは自社が販売する洗浄剤の使用を推奨しています。実施の前には取扱説明書にある洗浄剤を確認してください。
入浴剤不要?マイクロバブル搭載のエコキュート
エコキュートには入浴剤の使用に制限があると聞き、従来型の給湯器からの買い替えをためらっている方もいらっしゃるでしょう。そのことを考慮してか、一部のメーカーがマイクロバブルを搭載したエコキュートを発表しています。
マイクロバブルとは直径0.01mmくらいの微細な泡のこと。バスタブ内を満たしたマイクロバブルが全身を包み込むことで、リラックスや美肌、うるおいの持続、湯冷めのしにくさなどを狙ったものです。マイクロバブルを発生させるエコキュートなら、入浴剤なしでも十分に楽しめるバスタイムになるかもしれません。
【三菱「ホットあわー」】
三菱はマイクロバブルを「ホットあわー」と名付けており、発生させる機能を最上位機種・Pシリーズに搭載しています。使い方はバスルーム内のリモコンにある「ホットあわー」ボタンを押すだけです。
【ダイキン「ウルトラファインバブル入浴」】
ダイキンのフルオートタイプのエコキュートなら、別売の「ウルトラファインバブル」アダプターを追加することで、マイクロバブルの発生が可能です。
【日立「シルキー快泡浴」】
日立のエコキュートでマイクロバブルを楽しむには、別売の「シルキー快泡浴」アダプターの追加が必要です。搭載できるのは上位機種・FVシリーズなど、フルオートタイプの一部となっています。
まとめ
入浴剤が使えるなら検討したい、マイクロバブルに興味が湧いたなど、。今使っている給湯器からエコキュートに入れ替えるなら、ぜひ「エコざんまい」にご相談ください。当店は東北・関東に拠点を展開するエコキュート専門店です。IHクッキングヒーターとの同時施工なら、さらに驚きの価格での提供をお約束します。
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