2025年3月23日
コロナ製エコキュートの特徴とは? 細やかな温度設定を実現する機能などを解説!

21世紀を迎えた最初の年である2001年、給湯機器に革命的な新モデルが登場しました。
その名は「エコキュート」で、現在ではすでに多くの一般住宅にも普及しており2025年には累計1,000万台の出荷が確実視されるヒット商品でもあります。
一切の化石燃料を用いず電気エネルギーのみで稼働する環境配慮性と、すぐれたランニングコストから家計にもやさしい住宅設備として、導入にあたっては国や自治体から補助金が支給される対象になっている給湯器です。
エコキュートは現在いくつかのメーカーから展開されており、暖房器具のみならず空調機器や機械製品、あるいは電子機器などを製造する企業が参画しています。
そのなかでも、最初にエコキュートを商品化したのが暖房機器メーカーとして著名な「コロナ」です。
本記事ではコロナ製のエコキュートにフォーカスし、その特徴について解説します。
「エコキュート」とはそもそもどんな仕組みの給湯器?
コロナ社が初めて商品化した高効率給湯器のエコキュートですが、これはそもそもどのような仕組みで動いているのでしょうか。
よく見聞きするのは「空気中の熱を利用してお湯をつくる」設備であるという説明ですが、外気温の熱でお湯を沸かすことが不可能なのは自明の理です。
この点にはもう少し詳しい説明が必要で、正確にはエコキュートが備えている熱交換装置である「ヒートポンプ」の作用によっています。
ヒートポンプの内部には熱を媒介する「冷媒」という気体が循環しており、従来のフロンに代わって環境配慮型の二酸化炭素を用いている点にもエコキュートの特徴があります。
気体は圧縮すると温度が上がり、開放すると逆に下がるという性質を持っていることから、ヒートポンプはこの原理を巧みに利用することで効率的に高熱を得ることが可能です。
具体的な流れとしてはファンによって空気中の熱を取り込んで冷媒に吸収させ、これを圧縮することで90℃程度にまで上昇させます。そして熱交換器を通じて冷媒の熱を水に伝えていくことで、最終的に60℃~90℃ほどのお湯を得るというのが基本的な仕組みです。
水に熱を伝えた後の冷媒は膨張弁を通して開放することで温度を下げるため、再び空気中の熱を吸収しては圧縮するというサイクルを繰り返します。
この熱交換の原理は冷蔵庫や冷暖房にも使われており、エコキュートのヒートポンプはエアコンの室外機と近似した形状となっています。
このように空気中の「熱を汲み取る」という意味からヒートポンプの名称が与えられました。
エコキュートにおけるもう一点の特徴として、ヒートポンプでつくったお湯をためておくための「貯湯タンクユニット」を備えていることが挙げられます。
エコキュートは夜間の電気料金が比較的安い時間帯に稼働することが前提で、貯湯タンクにためておいたお湯を必要に応じて水で割りながら設定温度に調整し、各所に給湯するという運用法を採用しています。
このようなことからエコキュートは少ないエネルギーでお湯を得つつ、環境への低負荷とすぐれたランニングコストを実現しました。
コロナ製エコキュートが持つ特徴とは?
それではコロナ製エコキュートにはどのような特徴があるのかについて概観してみましょう。
エコキュートの元祖として業界最長の歴史を持つといえるコロナでは、特にエネルギー効率の高さに注力していることをうかがえます。
いずれのメーカーも独自技術でしのぎを削っているためそれぞれにメリットや魅力がありますが、コロナも暖房機器メーカーとして培った技術とノウハウを惜しみなく投入しています。
以下に代表的な6つの特徴を挙げました。
細やかな温度管理
コロナ製エコキュートでは、非常に細やかな温度管理を可能としている点に大きな特徴があります。
貯湯タンクユニット内部には一律で同じ温度のお湯がたまっているわけではなく、給水によって下層部には水、中層部には中温度のお湯、上層部には高温のお湯といった具合に段階的な温度帯が存在します。
これら温度の異なる水あるいはお湯を適宜組み合わせて使用するには高度な管理システムが必要ですが、コロナでは業界唯一とされる7つもの「温度サーミスタ」を設けることで細やかなコントロールを可能としました。
サーミスタとは温度の上下によって電気抵抗が変化する性質を持った半導体で、熱を感知するための温度センサーとして用いられるものです。
コロナではこうしたセンサーを細かく配置することで繊細な温度管理を実現し、効率的なお湯の利用につなげています。
お湯の冷めにくい高断熱性能
ヒートポンプ・貯湯タンクの各ユニットは屋外に設置するケースが多く、したがって外気温の影響で熱の放散が進むことによるエネルギーロスは不可避の問題といっても過言ではありません。
そこで少しでも熱を逃がさないような工夫を各メーカーともに凝らしていますが、コロナでは貯湯タンクユニットに真空断熱材と特殊成型断熱材を用いることによって高い保温性能を獲得しています。
特殊成型素材とは「発泡性耐熱AS系素材」のことを指し、高耐熱性を持ったAS樹脂というプラスチック素材を用いたものです。
このように構造そのものと構成部材の特性という二段構えの保温措置を講じることによって、コロナ製エコキュートは非常にお湯が冷めにくく熱効率にすぐれた性能を実現しました。
むだなくお湯を使い切る効率性
エコキュートの貯湯タンク内部は段階的に温度差があり、下層部は水、上層部は高温のお湯が位置していることを先に述べました。
コロナ製エコキュートでは特に中層部に位置する中程度(約30℃~50℃)の温度のお湯をむだなく使い切ることで、さらなる効率化を実現しています。
こうした的確なコントロールを可能とするのが「省エネ給湯回路」の存在で、高温湯と中温湯の流路結節点で必要に応じた給湯を行います。
中温のお湯は手を洗ったりシャワーを浴びたり、あるいはキッチンで洗いものをしたりと汎用性が高く、この温度帯のお湯を効率的に使うことが総体としての省エネにも大きく貢献するといえるでしょう。
入浴をサポートする会話機能
コロナ製エコキュートには入浴をサポートする便利な機能の数々が備わっていますが、そのうち会話機能についてフォーカスしてみましょう。
これは浴室内とリアルタイムで会話できる機能で、たとえば小さなお子さんや高齢の方が入浴中にキッチンからその様子を直接聞けるというものです。
また遠隔で高温のさし湯や自動追い焚きをロックすることも可能で、急に熱いお湯に触れて火傷をしないよう注意することができます。
世帯の構成によっては高齢者や子どもが一人で入浴することもありますが一定の危険を伴うため、家族にとってもうれしい安全機能といえるでしょう。
腐食のしにくさと汚れにくさ
エコキュートの内部には複雑な配管が張り巡らされており、お湯や水の流路となっています。そのため配管類は常に水圧や温度変化を伴う流れにさらされ、水質によっては部材そのものへのダメージが蓄積されるケースもあります。
コロナ製エコキュートではこの配管素材にステンレスを使用しており、腐食への強い耐性を獲得しました。
さらに屋外に設置されることの多い貯湯タンクユニットには親水性塗膜によるコーティングである「汚れんコート」が施されており、雨筋などの汚れが付きにくい構造となっています。
配管や筐体へのダメージはエコキュートそのものの寿命にも直結する問題であるため、こうしたタフネスさは大きなメリットの一つです。
凍結を防ぐ機能の搭載
エコキュートは寒冷地に設置するケースも少なくなく、外気温が氷点下となる地域では凍結するおそれがあります。
給湯器ではありますが加熱前の水は当然凍りつくため、万が一凍結すると配管が破断するなど深刻な事故を引き起こす可能性があります。
そこでコロナ製エコキュートでは、貯湯タンク内のお湯の熱を利用した凍結防止装置である「凍結予防バイパス回路」が備えられています。
これによって配管を温め、急な気温の冷え込みにも対処できる工夫が施されているのもコロナ製エコキュートの特徴です。
コロナ製エコキュートの世帯人数別タンク容量と対応製品の一覧表
次にコロナが展開しているエコキュートについて、世帯人数別に必要なタンク容量の目安と対応モデルを表で見ていきましょう。
機種のグレードについては「フルオート」「オート」「給湯専用」の3段階がありますが、オートと給湯専用についてはそれぞれ1モデルのみです。
想定使用人数が多いほどラインナップは豊富になりますが、実生活で必要な湯量がどの程度であるのか正確に把握したうえで選択することがポイントです。
世帯人数目安(タンク容量)/タイプ | 1~2人(185L) | 2~4人(300L) | 3~5人(370L) | 4~7人(460L) |
---|---|---|---|---|
フルオート | CHP-18AX5-2 | CHP-ED302AZ1 CHP-S30AY1JE-12 |
CHP-37AY5 CHP-E372AY5 CHP-HXE37AY5 CHP-37AY5K |
CHP-46AY5 CHP-HXE46AY5 CHP-E46AY5 CHP-ES46AZ1 |
オート | – | – | CHP-37SAY4 | – |
給湯専用 | – | – | – | CHP-46NY4 |
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事ではコロナ製エコキュートの特徴について、細やかな温度管理のシステムやむだなくお湯を使い切る効率運用の仕組みなどを解説しました。
世界で最初にエコキュートを商品化した企業であるコロナはユーザーに寄り添ったさまざまな便利機能と、効率を重視した高い省エネ性能に強みを持っているといえるでしょう。
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