2024年1月19日
エコキュートの湯切れの待ち時間は長い!起こさない方法とは?
エコキュートがお湯切れを起こすと、再度沸き上げるのに30分〜4時間も待たされてしまいます。今回は湯切れを起こす原因や、湯切れを予防する方法について解説しています。
ポイントは湯切れを起こさないようにする機能を使うと省エネ性能が下がること。寿命とされる購入後10年を経過したなら、エコキュートならではの省エネ性能を発揮させるためにも、大容量タンクを持つ新型への買い替えも検討してみましょう。
エコキュートが湯切れしたら待ち時間は最低30分!
湯切れを起こしたエコキュートで再びお湯が使えるようになるまで、1人分のシャワーでも30分程、バスタブを満たすくらいのお湯を沸かすには4時間程の待ち時間が必要です。
深夜の安い電力を使ってお湯を沸かして、貯湯タンクにためておくのがエコキュートですが、タンクのお湯を使い切ると湯切れを起こしてしまい、再度お湯を使うにはお湯を新たに沸き上げする必要があるのです。
30分〜4時間もお湯が使えなくならないよう、まずは、エコキュートが湯切れを起こす原因を解説していきます。
エコキュートが湯切れする原因
エコキュートが湯切れする主な原因は、以下の3つです。
- 原因1:普段より多くのお湯を使ったから
- 原因2:「深夜のみ沸き上げ」が設定されているから
- 原因3:エコキュートが水漏れを起こしているから
最後の「水漏れ」以外は、設定を変更することで対応できますが、それでも頻繁に湯切れが起こるようなら、そもそもエコキュートのタンク容量が小さすぎるのかも知れません。
原因1:普段よりも多くのお湯を使ったから
来客があった場合など、普段よりも多くのお湯を使うと、湯切れを起こしてしまいます。
エコキュートは学習機能を備えており、普段、使うだけのお湯を沸かすようになっています。余分なお湯を沸かさず、電気代が無駄にならないように設定されているので、普段より多くお湯を使ってしまうと、湯切れを起こしてしまう事があります。
原因2:「深夜のみ沸き上げ」が設定されているから
まだ早い時間帯に朝風呂などでお湯を多く使うと、夕方には湯切れを起こしてしまうことがあります。
「深夜のみ沸き上げ」が設定されていないか調べてみましょう。
エコキュートにはタンク内のお湯が少なくなると、沸き上げをおこない貯湯タンクにお湯を追加する「湯切れ防止」機能が付いています。
ただし、いつでもお湯が使えるよう沸き上げするといっても、その際に使うのは料金が割高な昼間の電気。電気代の節約という点では、昼間の沸き上げは好ましくありません。
そのために設定しているのが「深夜のみ沸き上げ」です。
これなら電気代が割安な深夜のみお湯を沸かすようにはなりますが、湯切れを起こす原因にもなりえるため注意が必要です。
普段は深夜のみ沸き上げにしておき、多く使う予定がある時のみ日中でも沸き上げするというように使い分けるのがよいでしょう。
原因3:エコキュートが水漏れを起こしている
設定を変えても、いつも湯切れを起こすようなら、エコキュートの水漏れを疑ってみてください。
他の住宅設備と同様に、エコキュートも経年劣化を起こします。使い始めてから10年くらいたつと貯湯タンクが劣化して、水漏れを起こしてもおかしくありません。リモコン部に表示されているエラーコードを確認して水漏れが疑われるなら、メーカーや購入店に相談してみるとよいでしょう。
待ち時間が長すぎる!エコキュートの湯切れを防ぐ6つの方法
湯切れが起こるたびに30分〜4時間も待たされてはたまらないので、湯切れを防ぐ6つの方法を紹介しましょう。
エコキュートには湯切れを防ぐ、さまざまな機能が付いています。とはいえ、これらの機能の多くは電気代の削減という点では、あまり好ましくはないものです。
湯切れを防ぐのと同時に省エネも実現できるよう、エコキュートの機能を上手に使いこなしましょう。
方法1:「沸き増し」機能を使う
来客の予定があるなど、普段より多くお湯を多く使うなら「沸き増し」機能を使って、タンクにためるお湯の量を増やしておきましょう。
ただし、沸き増しには長い時間がかかるので、お湯を多く使いたい前日の夜に設定するのがおすすめです。時間に余裕が持てるだけでなく、深夜電力を使って沸き増すことで、電気料金に響きにくくなります。
方法2:「湯切れ防止」機能を使う
メーカーによっては「自動沸き増し」とも呼ばれる機能を使うと、普段より多くのお湯を使ったら追加で沸かしてくれるようになり、湯切れを起こしにくくなります。
ただし、追加でお湯を沸かすのに使うのは、割高な昼間の電気料金であることは忘れないようにしてください。家族の生活スタイルの変化などで、湯切れ防止を頻繁に使うようになったなら、タンク容量の大きなエコキュートへの買い替えも検討するべきです。
方法3:「おまかせ」設定を切る
普段使うお湯の量を学習して、沸かすお湯の量を決める機能は「おまかせ」機能と呼ばれます。来客があるなど普段よりお湯を多く使うなら、おまかせ機能を切り沸かすお湯の量を増やしましょう。
とはいえ、おまかせ設定は省エネに大きく貢献しています。普段通りのお湯しか使わないようになったら、忘れずにおまかせ設定をオンにしてください。
方法4:「深夜のみ沸き上げ」を切る
深夜料金の安価な電気でお湯を沸かすのが、エコキュートのかしこい利用法とはいえ「深夜のみ沸き上げ」設定をオンにしておくと、お湯を使いすぎた場合に追加でお湯を沸かしてくれません。深夜のみ沸き上げをオフにすれば、お湯を使った分だけ追加してくれるので、お湯切れは起こらなくなるでしょう。
しかし、追加でお湯を沸かすのに使うのは割高な電気料金です。省エネの観点では、深夜のみ炊き上げを切ることはおすすめできません。
方法5:「追い焚き」機能を使わない
エコキュートの「追い炊き」機能は、ぬるくなったお湯をヒートポンプで温めなおします。すると貯湯タンク全体がぬるくなり、湯切れの状態になってしまうかも。おすすめは追い炊き機能のかわりに「高温足し湯」機能を使うことです。
高温足し湯を使えばタンク内のお湯は減りますが、タンク内のお湯全体がぬるくなることはありません。
方法6:お湯の使い方を見直そう
使うお湯を減らせば、湯切れは起こりにくくなります。シャワーを出しっぱなしにしない、バスタブに張るお湯の量を減らすなど、湯切れが起きないようお湯の使い方を見直してみましょう。
エコキュートが水漏れを起こしていたら?
エコキュートの機能を活用したり使い方を見直したりしても湯切れを起こすなら、エコキュートが水漏れを起こしているのかもしれません。他の故障やトラブルにつながりかねないので、以下の手順で対処してください。
手順1:エラーコードを確認
エコキュートの周りが濡れていたら水漏れを疑い、リモコンにそれを示すエラーコードが表示されているかを確認してください。たとえば三菱電機のエコキュートなら「F08」を表示しますが、水漏れを示すエラーコードはメーカーごとに異なるので、取扱説明書を参照してください。
手順2:エコキュートの電源を切る
エコキュートの電源オフは、リモコンで電源をオフにした後、本体内部のブレーカーを落とすかコンセントを引き抜くことでおこないます。
ブレーカーのある場所はメーカー、機種によって異なるので、取扱説明書を参照して確認しておくことをおすすめします。
手順3:エコキュートの止水栓を閉じる
エコキュートにつながる水道管には止水栓が付いています。閉じることでエコキュートへの水の供給が断たれ、水漏れの被害を止められます。
エコキュートの電源の位置や止水栓の位置は、機種によってさまざまです。いざというときに迷わないよう、取扱説明書を確認しておきましょう。
大容量エコキュートへの買い替えで湯切れ対策を
湯切れが起きにくくなることとあわせて、大容量のエコキュートに買い替えることで得られるメリットは以下の4つです。
購入当時は足りていたのに、最近、湯切れが起きるようになったなら、エコキュートのタンク容量が足りていないのかもしれません。家族の成長にともない、タンク容量が足らなくなるのはよくあること。購入後10年たったらエコキュートの買い替え時期に差し掛かっていますので、大容量のエコキュートの購入を検討してみましょう。
エコキュートを買い替えるメリット1:光熱費が安くなる
エコキュートの省エネ性能は年々向上していることに加えて、大容量タンクにより上で見たような湯切れ対策機能を使わなくてもすむことが、光熱費が安くなる理由です。
エコキュートの省エネ性能が最も発揮されるのは「沸き増し」や「湯切れ防止」などの機能を使わずに「おまかせ設定」でエコキュートを運転している場合です。もちろん湯切れを心配しながらお湯を使う必要もなくなります。
エコキュートを買い替えるメリット2:故障の心配がなくなる
新しいエコキュートなら、当分故障することはないでしょう。
エコキュートの寿命はおよそ10年といわれていますので、それ以上使用していると、全体的に経年劣化している可能性が考えられます。
たとえば水漏れを修理しても、また別の個所が故障するかもしれません。
エラーや故障が頻発し始めたら、新しいエコキュートへの買い替えを検討するとよいでしょう。
エコキュートを買い替えるメリット3:最新機能を楽しめる
各メーカーの新型エコキュートはそれぞれ新しい機能を搭載しており、バスタイムがより楽しくなること間違いなしです。
たとえば三菱の新型エコキュートに搭載されているのは、微細な泡を発生させる「ホットあわー」、入浴時や入浴後に湯冷めしにくくなると評判です。また「キラリユキープPLUS」はお湯に紫外線を当てて除菌する機能。いつでもきれいなお湯を楽しめます。
エコキュートを買い替えるメリット4:今なら補助金がもらえる
エコキュートを対象にした国の補助金が、2024年も継続となりました。ポイントは新規購入だけでなく、買い替えも対象というところ。基本額は8万円ですが、要件を満たすことで最大13万円までもらえます。
さらにうれしいのは国の補助金だけでなく、県や市町村の補助金ももらえるかもしれないところ。お住まいの自治体が補助金を用意しているかどうか、ぜひチェックしてください。お得に湯切れのない快適な、エコキュートに買い替えてしまいましょう。
まとめ
以上がエコキュートの湯切れ防止についての解説となります。
搭載している設定や機能を活用し、湯切れのストレスを減らしましょう。
あまりにも頻繁に起きるようなら、大容量のタンクを持つ新型への買い替えを検討してみるのもおすすめです。
エコざんまいでは、エコキュートの新製品を専門店ならではのお求めやすさでラインナップしています。
エコキュートの新設・買替をお考えならぜひ「エコざんまい」までご相談ください。