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2024年4月16日

エコキュートのセミオートってどんなタイプ?メリットやおすすめのメーカーを分かりやすく解説

エコキュートのセミオートとは?

エコキュートは給湯方式がセミオート、給湯専用、フルオートの3種類に分かれています。給湯方式の違いによってメリットやデメリットも異なるため、購入する前に知っておくと良いでしょう。

そこで今回はセミオートのエコキュートについて解説します。メリットやデメリット、おすすめのメーカーなどを知りたい方は参考にしてください。

エコキュートのセミオートとは?

エコキュートのセミオートとは、お湯はりが自動で行われる機種を指します。

エコキュートにはセミオートのほかに、給湯専用とフルオートがあり、次のように給湯の方式が異なります。

給湯方式
セミオート お湯はりを自動で行なうタイプ
給湯専用 手動で給湯するタイプ
フルオート お湯はりからたし湯まで全自動でコントロールする
追い焚きが可能

セミオートの場合、ふろ自動ボタンを押すとお湯はりが開始され、設定した湯量に達した時点でストップします。自動で停止するため、後述する給湯専用と違ってお湯が浴槽から溢れるような心配はありません

給湯専用は手動で給湯を止める必要があるタイプです。給湯栓をご自身で開いてお湯はりをスタートしたら、タイミングを見計らって栓を閉じないと、お湯が溢れてしまう可能性があります。

フルオートはセミオートと同様に、ふろ自動ボタンを押せばお湯はりが開始され、設定した湯量に達した時点でストップします。更に、自動保温機能を搭載しているため、お湯が冷めてしまったら自動的にお湯を温めることが可能です。

なお、メーカーによってセミオートの名称が異なり、オート、あるいはエコオートとなっています。

セミオートとフルオートの共通点と違い

セミオートとフルオートはふろ自動ボタンを押すとお湯はりが開始され、設定した湯量に達した時点でストップするところまでは同じです。

一方、フルオートは自動保温機能を搭載しているため、浴槽内のお湯が一定以上の温度になるように保ちますが、セミオートには搭載されていない機能のためできません。

また、フルオートに比べて機能や性能が少ない傾向があり、高温たし湯やさし湯が可能でも、浴槽内のお湯を循環させて温めなおす追い焚き機能は搭載していないことが多いです。

セミオートを選ぶメリット

エコキュートの給湯方式でセミオートを選ぶメリットは以下のとおりです。

  • 価格が安い傾向がある
  • 選ぶ手間が少ない
  • 入浴剤を自由に使える

上記を順番に解説します。

価格が安い傾向がある

エコキュートの工事費を含めた初期費用は40万円~70万円程度で、ガス給湯器に比べると高額です。フルオートのハイエンドモデルになると、70万円を超えることも珍しくありません。

一方、セミオートのエコキュートはメーカーによって多少の違いはありますが、搭載している機能数が少なく、給湯効率や水圧などの性能が特別優れているというわけではないです。

そのため、同メーカーのフルオートに比べて価格帯が抑えられている傾向があるので、購入しやすい場合があります。

フルオートのエコキュートにはお風呂の時間を快適に過ごす機能や、効率良くお湯を沸かすことができますが、高額な製品が多いです。

機能や性能よりも、コストパフォーマンスを重視する方はセミオートのエコキュートを検討してみましょう

選ぶ手間が少ない

エコキュートを販売している代表的なメーカーは以下のとおりです。

  • 三菱
  • パナソニック
  • ダイキン
  • コロナ
  • 日立

上記のメーカーは最新のフルオートエコキュートを毎年数種類以上販売しており、機種によって機能や性能などが異なるため、選ぶ際に悩んでしまうことが多いです。

一方、セミオートは各メーカーで1種類ずつしか販売されていません。日立はセミオートに当てはまる最新機種を販売してないです。

販売している機種の種類が少なく、機能や性能もメーカーごとに大きな違いはないため、セミオートは選ぶ際の手間が少なく済みます。

エコキュートの機能や性能に興味がなく、お湯はりに手間をかけたくないと考えている方にセミオートはおすすめです。

入浴剤を自由に使える

セミオートを選ぶ最後のメリットは、入浴剤を自由に使えることです。

フルオートのエコキュートは浴槽内部のお湯を循環させることで、新しいお湯を足さずに温めなおす追い焚き機能を搭載しています。

浴槽内部のお湯を循環させるということは、お湯に含まれている不純物が配管を通過することになるため、フルオートのエコキュートでは使用できる入浴剤に制限がかかっています

原則、メーカーが実験して問題ないと判明している入浴剤のみ使用でき、禁止されている入浴剤を使用して故障したとしてもメーカー保証の適用外となる可能性があります。

セミオートのエコキュートで追い焚き機能が搭載されていない機種なら、入浴剤の使用に制限がありません

原則、フルオートのエコキュートでは硫黄やにごり、とろみなどが含まれている入浴剤は使用できないです。入浴剤を愛用している方は、フルオートのエコキュートよりも、セミオートを選ぶと良いでしょう。

セミオートを選ぶデメリット

エコキュートの給湯方式でセミオートを選ぶデメリットは以下のとおりです。

  • 便利な機能を搭載していない
  • ランニングコストが高くなる可能性がある
  • 選択肢が少ない

上記を順番に解説します。

便利な機能を搭載していない

セミオートのエコキュートはフルオートのハイエンドモデルに比べて、搭載している機能が少ない傾向があります。

例えば、三菱やダイキンのフルオートエコキュートのハイエンドモデルには、泡が弾ける衝撃で肌の奥深くまで汚れを洗い流す「マイクロバブル」機能や、深紫外線により湯船の雑菌を浄化する「深紫外線」機能などが搭載されています。

上記以外にも、メーカー独自の便利でお風呂の時間が快適に過ごせる機能はありますが、基本的にセミオートのエコキュートには搭載されていません

お風呂の時間を快適に過ごしたい、普段の清掃の手間を減らしたいなどと考えている方には、セミオートのエコキュートはおすすめできないです。

ランニングコストが高くなる可能性がある

セミオートのエコキュートは機能だけでなく、給湯効率もフルオートに劣る傾向があるため、お湯を沸かすためのランニングコストが高くなる可能性があります。

次の表は、三菱エコキュートのセミオート(エコオート)とフルオートのランニングコストを比較したものです。

セミオート(エコオート) フルオート
1月 5,056円 4,373円
2月 4,791円 4,139円
3月 3,559円 3,074円
4月 2,875円 2,465円
5月 2,549円 2,212円
6月 1,927円 2,212円
7月 1,397円 1,206円
8月 1,064円 924円
9月 1,064円 1,198円
10月 1,064円 1,775円
11月 2,811円 2,432円
12月 3,475円 3,002円
年間 32,928円 28,477円

実際のランニングコストはエコキュートの性能や外気温、家族の人数などによって異なりますが、フルオートのほうがランニングコストを抑えられる可能性はあります。

年間での差額が数千円でも、10年間で数万円の差になるため、ランニングコストを抑えたいと考えている方は、給湯効率の高いフルオートエコオートを選ぶようにしましょう。

選択肢が少ない

セミオートの最後のデメリットは、選択肢が少ないことです。2024年4月時点で販売されている最新のセミオートエコキュートは以下のとおりです。

型番
三菱 SRT-C476
SRT-C376
パナソニック HE-J46LSS
HE-J37LSS
ダイキン EQ46XSV
EQ37XSV
コロナ CHP-46SAY4
CHP-37SAY4

上記の機種は、貯湯タンクユニットの容量が370Lと460Lの2種類しか無いことと、タンクの形状が角型のみという特徴が共通しています。

貯湯タンクユニットの貯湯容量が2種類しか無いため、2人以下の少人数や、8人以上の大家族では適切なサイズを選ぶことが難しく、タンクの形状が角型しか無いため狭小スペースに設置できないなどのデメリットがあります。

選択肢が少ないことはエコキュートを選びやすいというメリットにつながりますが、ご家庭に合ったエコキュートを選べない可能性もあると覚えておきましょう。

セミオートのエコキュートでおすすめのメーカーは?

2024年4月時点で最新のセミオートエコキュートは以下のとおりです。

型番
三菱 SRT-C476
SRT-C376
パナソニック HE-J46LSS
HE-J37LSS
ダイキン EQ46XSV
EQ37XSV
コロナ CHP-46SAY4
CHP-37SAY4

型番の46や37は貯湯タンクユニットの容量を指しているため、記事執筆時点での最新セミオートエコキュートは4種類しかありません。

上記のセミオートのエコキュートの中でおすすめのメーカーは、パナソニックとダイキンです。それぞれ、順番に解説します。

パナソニックのセミオートエコキュート

パナソニックは複数のエコキュートを販売しており、Jシリーズからセミオートタイプが販売されています

Jシリーズは年間給湯効率が目標年度2025年度表記で3.5となっており、ほかのメーカーのセミオートに比べると高い数値です。

年間給湯効率が高いほどお湯を沸かすためのランニングコストを抑えられる可能性があるため、パナソニックのセミオートエコキュートは家計の支出を減らしたい方におすすめの機種と言えます。

また、パナソニックのセミオートエコキュートは経済産業省が開催している「給湯省エネ2024事業」の補助金の対象です。

「給湯省エネ2024事業」とは、省エネ性能が高いエコキュートへの買い替えで1台につき8万円の補助金が貰える制度です。

セミオートのエコキュートは給湯効率が低いため補助金の対象になりにくいですが、パナソニックの機種は性能に優れているため補助金を貰ってお得に購入することが可能と覚えておきましょう。

ダイキンのセミオートエコキュート

ダイキンのセミオートエコキュートに搭載されている機能は、他メーカーのセミオートと変わらず、給湯効率はパナソニックのセミオートエコキュートよりも低いです。そのため、本製品では「給湯省エネ2024事業」に申し込むことはできません

ダイキンのセミオートエコキュートがおすすめの理由は、本製品の水圧が320kPaと高いからです。

エコキュートは貯湯式給湯器で、沸かしたお湯は減圧して溜めておかないと、内部からの圧力で変形する恐れがあります。

しかし、減圧したことによってエコキュートの水圧は弱くなってしまい、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

ダイキンのセミオートエコキュートはパワフル高圧給湯が可能となっており320kPaの水圧が利用可能です。

エコキュートの水圧は年々上昇しておりますが、300kPaを超えている機種は少なく、セミオートでは限られています

強めの水圧が好きな方は、ダイキンのセミオートエコキュートを選びましょう。

まとめ

以上が、セミオートのエコキュートに関する解説です。セミオートはお湯はりが自動で行なえますが、自動保温機能を搭載していないタイプの機種を指します。

メーカーによって性能や機能に違いはありますが、フルオートのハイエンドモデルに比べると安価な傾向があり、選択肢が少ないため選びやすいなどのメリットがあります。

ただし、選択肢が少ないため、ご家庭に合った機種を選ぶことは難しいです。

エコざんまい」ではメーカー正規品のセミオートエコキュートを低価格で販売しています。専門知識が豊富なスタッフが、セミオート以外の機種も含めてご家庭に合った製品を提案いたしますので、エコキュートを検討している方は、ぜひご相談ください。

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