2024年8月19日
エコキュートが水漏れした場合の対処法は?応急処置や修理費用などを解説
エコキュートが水漏れした場合は、すぐに応急処置をしたほうが良いです。応急処置をせずに放置していると、水漏れが広がるだけでなく、別のトラブルに発展する恐れがあります。
そこで今回は、エコキュートが水漏れした場合の対処法を解説します。水漏れの修理費用やメーカー保証なども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートが水漏れした場合の対処法は?
エコキュートが水漏れしている場合の対処法は以下のとおりです。
- 電源を止める
- エコキュートの止水栓を閉める
- 場合によっては水道の元栓を閉じる
上記は、あくまでも応急処置のような対処法です。実行しても、水漏れ自体が解消されるわけではありませんが、これ以上水漏れが進行せず、被害が広がることを防げます。
上記の対処法を順番に解説します。
電源を止める
エコキュートが水漏れしている場合、最初にやるべきことは電源を止めることです。
水漏れが発生している箇所によっては内部の基盤やケーブルに触れてしまい、漏電を招く恐れがあります。
そのまま水漏れを放置していると、エコキュートの故障やブレーカーの遮断、火事など、さまざまなトラブルに発展する可能性が高いです。
まずはエコキュートの電源を止めて、次の対処法を行いましょう。
エコキュートの止水栓を閉める
エコキュートの電源を止めたら、次は止水栓を閉めます。止水栓とは、エコキュートに給水される水道水をコントロールする栓です。
エコキュートはお湯を沸かして溜めておき、必要に応じて各所に給湯する貯湯式給湯器です。貯湯タンクユニットには大量のお湯が貯めこまれているので、水漏れ箇所によっては電源を切っていても漏れ出す可能性はあります。
そのため、止水栓自体を閉じて、新しい水道水が流れ込まないようにしましょう。
エコキュートの貯湯タンクユニットの下部にあるので、公式サイトや取扱説明書を確認しながら閉めます。
場合によっては水道の元栓を閉じる
基本的に、電源を落として止水栓を閉めれば水漏れが発生したときの応急処置は完了です。
ただし、水漏れの状況や止水栓の閉め方がわからないなどのケースがあるため、念には念を入れて水道の元栓を閉じると良いです。
水道の元栓は水道メーターの横にあるので、探して閉じてみましょう。
なお、水道の元栓を閉じると、家庭全体への給水が止まります。トイレや洗濯機で水が流れないので注意しましょう。
エコキュートの水漏れの応急処置が終わったらやるべきこと
上記の対処法は、あくまでも水漏れが起きた時の対処法です。実行すれば水漏れの被害を一定に留めておくことができますが、このままではエコキュートを使うことができません。
水漏れは本格的な修理が必要になるため、メーカーやエコキュートを購入した施工業者に修理を依頼しましょう。
メーカーに修理を依頼するなら、次の窓口から連絡すると良いです。
メーカー窓口 | |
---|---|
三菱 | インターネット |
電話:0120-139-365 0570-077-365(携帯電話の場合) |
|
パナソニック | インターネット |
電話:0120-878-554 0120-087-704(住宅会社や工務店で購入された場合) |
|
ダイキン | インターネット |
コロナ | インターネット |
電話:0120-919-302 0570-550-992(携帯電話の場合) |
|
日立 | インターネット |
東芝 | インターネット |
一部のメーカーでは電話での受け付けをしていますが、時期や時間帯によっては混雑して繋がりにくい場合があります。
大半のメーカーがインターネットからの窓口を用意しているので、修理依頼はインターネット経由で申し込むと良いです。
エコキュートの水漏れの修理費用
エコキュートの修理費用はメーカーや機種、故障の程度によって異なります。
次の表は、修理費用を公開している各メーカーの水漏れの相場をまとめたものです。
修理費用の相場 | |
---|---|
三菱電機 | 16,500円~68,200円 |
パナソニック | 22,000円~80,000円 |
ダイキン | 28,000円~62,000円 |
日立 | 104,000円~114,000円 |
実際の修理費用を保証するものではありませんが、水漏れが発生した場合、箇所によっては数万円から100,000円程度かかる可能性があると覚えておきましょう。
エコキュートのメーカー保証
水漏れの原因が配管周りの故障なら30,000円以下で収まりますが、水熱交換器の故障なら100,000円程度かかる可能性があります。
意外と高額な修理費用を請求される可能性があるため、修理する際はエコキュートのメーカー保証を活用しましょう。
次の表は、メーカーの無償保証期間をまとめたものです。
リモコン | ヒートポンプ | 貯湯タンク | |
---|---|---|---|
三菱 | 2年 | 3年 | 5年 |
パナソニック | 1年 | 3年 | 5年 |
ダイキン | 1年 | 3年 | 5年 |
コロナ | 2年 | 3年 | 5年 |
日立 | 1年 | 3年 | 5年 |
東芝 | 5年 | 5年 | 5年 |
エコキュートは購入した時点で、メーカー保証が無償で付き、保証期間内なら修理費用が無料になる可能性があります。
水漏れはヒートポンプユニットか貯湯タンクユニットで発生する傾向があるので、購入してから3年~5年以内なら無料で修理を受けらます。
また、メーカー保証は追加料金を支払うことで、最長10年に延長可能です。
次の表は、メーカーごとの有償の延長保証をまとめたものになります。
延長保証制度 | 延長保証料金(税込) | 条件 | |
---|---|---|---|
三菱 | 三菱のスマート電化延長保証制度 | 10年間:31,460円 8年間:25,850円 5年間:12,100円 |
購入日から3ヶ月以内に公式サイトから資料を請求して手続きを済ませる |
パナソニック | 長期安心修理サービス | 10年間:31,680円 8年間:27,280円 5年間:12,980円 |
設置してから10ヶ月以内に公式サイトで購入する |
ダイキン | ダイキン延長保証サービス | 10年間:30,800円 | 設置してから6ヶ月以内に公式サイトから申し込む |
コロナ | コロナ延長保証システム | 10年間:31,130円 8年間:25,520円 5年間:11,880円 |
購入日から6ヶ月以内に公式サイトで申し込む |
日立 | 日立TWGオール電化延長保証 | 10年間:31,219円 7年間:23,049円 |
設置してから3ヶ月以内に販売店から申し込む |
東芝 | 最長10年延長保証サービス | 10年間:26,400円 8年間:18,700円 |
設置してから2ヶ月以内に販売店か東芝エコキュートセンターから申し込む |
おおよそ、30,000円前後の出費を支払うことで、最長10年の保証を付けることができます。
一見すると高額な出費に思えますが、水漏れの修理費用は配管周りなら30,000円以下、水熱交換器の交換なら100,000円程度かかる可能性があるため、有償延長保証の費用を支払う価値はあると言えるでしょう。
なお、有償保証はメーカーごとに内容が異なり、購入してから数ヶ月以内に申し込むことが条件になっているケースもあるため、購入時に忘れずに申し込むと良いです。
修理よりも買い替えた方がお得になる場合がある
メーカーの無償保証、あるいは有償保証を活用すれば修理費用は無料になる可能性があります。
しかし、有償保証で延長しても、購入してから10年が過ぎると修理費用が発生するため注意が必要です。
エコキュートは10年を過ぎると故障する確率が高くなり、部品の保管も減っていくため、修理できないケースが増えていきます。そのため、エコキュートの寿命は10年が目安とされており、過ぎたら修理するよりも買い替えを検討したほうがお得です。
次の表は、エコキュートとほかの給湯器の年間ランニングコストを比較したものになります。
エコキュート | ガス給湯器 | 電気温水器 | 石油給湯機 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約104,400円 | 約184,800円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約98,400円 | 約189,600円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約112,800円 | 約166,800円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約73,200円 | 約158,400円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約81,600円 | 約100,800円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約75,600円 | 約87,600円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約108,000円 | 約176,400円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約93,600円 | 約193,200円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約102,000円 | 約84,000円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 約62,400円 | 不明 | 約55,200円 |
実際のランニングコストは給湯器の性能やお湯の消費量によって異なりますが、ガス給湯器からエコキュートに買い替えると、年間50,000円程度の節約が可能です。
エコキュートを10年利用した場合、節約効果は500,000円程度に達するため、ガス給湯器とエコキュートの初期費用の差額を回収し、ある程度の節約効果も期待できます。
しかし、修理費用を支払ってしまうと、せっかく得た節約効果が薄まってしまい、修理したところで別の箇所が故障する可能性を否定できません。
以上の理由により、10年以上使用したエコキュートが水漏れを起こすなら、修理するよりも買い替えたほうが良いです。
エコキュートを買い替えるなら補助金を活用しよう!
エコキュートを買い替えるなら補助金を活用しましょう。
政府は省エネ性能の高い給湯器の購入に補助金を出す傾向があります。
例えば、経済産業省が主導している給湯省エネ2024事業では、省エネ性能の高いエコキュートへの買い替え時に80,000円の補助金を受け取ることが可能です。
条件を満たすことで、補助金は最大180,000円にアップするので、高価なエコキュートをお得に購入できます。
エコキュートへの補助金制度は国だけでなく、住んでいる都道府県や市区町村レベルでも行っており、併用が可能な場合があります。
条件を満たしていれば、複数の補助金制度によってエコキュートの初期費用を抑えることができるため、家計の節約に役立ちます。
エコキュートを買い替えるなら、利用できる補助金制度がないかチェックしてみましょう。
まとめ
以上が、エコキュートが水漏れした場合の対処法の解説になります。エコキュートが水漏れした場合、まずは電源を落とし、止水栓を閉めましょう。場合によっては水道メーターの横にある元栓を閉めてから、メーカーや修理業者に修理を依頼します。
水漏れの修理費用は故障の程度にもよりますが、配管周りなら30,000円以下で済みますが、水熱交換器の交換が必要なら100,000円程度かかります。
漏水が原因でほかの故障を招いている可能性もあるので、エコキュートを購入したときは延長有償保証に加入しておくと良いです。
また、10年以上使用しているエコキュートが水漏れや故障している場合は修理して使い続けるよりも、買い替えた方がお得なケースがあります。
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